保育士として働いていると、「これから給料は上がるの?」「処遇改善という言葉を聞くけれど、自分にも関係があるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
保育士の人材確保は大きな課題のひとつとなっており、国でも保育士等の処遇改善に向けた取り組みが続けられています。
ただし、「処遇改善が行われている=すべての保育士の給料が同じように上がる」というわけではありません。
実際の給与は、勤務先や地域、経験年数、役職、雇用形態、各施設の給与体系などによって異なります。
今回は、2026年時点の保育士の処遇改善について、転職を考えている方にも分かりやすく紹介します。
保育士の処遇改善は継続して行われている
保育士等の待遇については、国による処遇改善の取り組みが継続して行われています。
保育士の確保や定着を進めるためには、給与をはじめとした待遇の改善が重要だからです。
ただし、国による処遇改善が行われたからといって、すべての保育士の給与が一律に同じ金額だけ上がるわけではありません。
実際に受け取る給与や手当は、勤務する施設や給与体系などによって違いがあります。
そのため、自分の待遇を確認するときには「保育士全体の給与が上がっているか」だけではなく、現在の基本給や各種手当、賞与などを確認することが大切です。
令和7年度から「処遇改善等加算」の仕組みが変わった
保育士の待遇を考えるうえで知っておきたい制度のひとつが「処遇改善等加算」です。
令和7年度(2025年度)から制度が見直され、それまでの処遇改善等加算Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが一本化されました。
現在の仕組みでは、
・区分1(基礎分)
・区分2(賃金改善分)
・区分3(質の向上分)
という3つの区分に整理されています。
制度の内容は複雑なので、転職を考えている保育士が細かな仕組みまですべて覚える必要はないでしょう。
大切なのは、処遇改善の制度があっても、実際の給与や手当の内容は勤務先によって異なるということです。
求人を確認するときには、月給だけを見るのではなく、基本給や手当の内訳についても確認しておきましょう。
保育士の給料は今後上がる?
「結局、保育士の給料はこれから上がるの?」という点が一番気になる方もいるでしょう。
保育士等の処遇改善については、これまで継続的な取り組みが行われています。
一方で、今後すべての保育士の給料がどの程度上がるのかを一律に予測することはできません。
給与は国の制度だけではなく、勤務先、地域、経験年数、役職、雇用形態など、さまざまな条件によって変わるからです。
そのため、「保育士だから給料はこのくらい」と考えるより、自分と近い条件の求人をいくつか比較してみる方が、現在の待遇を判断する材料になります。
転職するときは「月給」だけを見ない
保育士の求人を探していると、どうしても最初に目に入るのが「月給○万円」という数字です。
もちろん月給は重要ですが、月給だけで転職先を決めてしまうのはおすすめできません。
求人によって、給与の内訳や手当、賞与、福利厚生などが異なるためです。
転職先を比較するときには、
・基本給はいくらか
・どのような手当があるか
・処遇改善に関する手当はどうなっているか
・賞与はあるか
・昇給制度はあるか
・残業代はどのように支給されるか
・住宅手当や借り上げ社宅制度などがあるか
といった項目も確認してみましょう。
同じような月給に見える求人でも、基本給や手当、福利厚生などまで確認すると、条件に違いがあることがあります。
給料と一緒に「働きやすさ」も確認しよう
転職先を探す際にもうひとつ重要なのが、実際の働きやすさです。
給与が現在より高くなったとしても、残業が増えたり休日が少なくなったりすれば、「思っていた転職とは違った」と感じる可能性があります。
求人を見るときには給与だけでなく、
・年間休日
・勤務時間
・残業の状況
・有給休暇
・産休、育休などの制度
・職員配置
・業務負担
・職場の雰囲気
などについても確認してみましょう。
特に残業時間や職場の雰囲気などは、求人票だけでは分からないことがあります。
面接時に質問したり、転職サービスを利用している場合は担当者に確認したりする方法もあります。
「今の職場の給料が低い?」と思ったら求人を比較してみる
現在の待遇に疑問を感じている場合でも、すぐに退職する必要はありません。
まずは自分と同じ地域や似た経験年数の保育士が、どのような条件で募集されているのかを確認してみる方法があります。
いくつかの求人を見てみると、
「今の職場は基本給は低めでも福利厚生が充実している」
「別の園では経験年数が給与に反映されている」
「月給は同じくらいでも年間休日に違いがある」
など、現在の職場だけを見ていては分からなかった違いに気づくことがあります。
転職するかどうかを決める前に、まず自分と近い条件の求人を比較してみることにも意味があります。
保育士向け転職サイトも比較してみよう
保育士の求人を探す方法には、ハローワーク、園の採用ページ、一般的な求人サイト、保育士専門の転職サービスなどがあります。
また、保育士向けの転職サービスにも、それぞれ特徴があります。
取り扱っている地域や求人、雇用形態、転職サポートなどが異なるため、ひとつだけを見て判断するのではなく、自分の希望条件に合ったサービスを探してみるとよいでしょう。
当サイトでも保育士向け求人・転職サービスを比較しています。
「今より良い条件の職場があるのか知りたい」という方は、求人サイトを比較しながら、自分に合った職場を探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
保育士等の処遇改善については、国による取り組みが継続して行われています。
また、令和7年度からは処遇改善等加算の仕組みも見直されました。
ただし、国による処遇改善が、そのまますべての保育士の給与に同じように反映されるわけではありません。
実際の待遇は、勤務先や地域、経験、役職、雇用形態などによって異なります。
転職を考えるときには「月給○万円」という数字だけではなく、基本給、各種手当、賞与、昇給、年間休日、残業、福利厚生、職場環境などを総合的に比較することが大切です。
今すぐ転職を考えていない方も、一度ほかの求人を見てみることで、自分の現在の待遇を客観的に考えるきっかけになるかもしれません。
自分に合った環境で長く保育士を続けるためにも、給与と働きやすさの両方を確認しながら職場を選んでいきましょう。